賃貸でペット可を探す前に知っておきたいトラブルの原因と対策

- ペット可物件の探し方がわかる
- ペットトラブルを防ぐ対策がわかる
- ペット飼育の退去費用の考え方が分かる
- 無断飼育した場合のリスクがわかる
賃貸のペット可の基礎知識
ペット可物件の数と対策
ペット可物件は検索サイトで紹介している部屋の10%前後しかありません。ペット可賃貸を探すなら他の条件を緩くして検索することが大事です。
おすすめは築年数です。築年数が経っていても中をリフォームしていたり、古くなった空室対策でペット可にしているケースが多いからです。
部屋の状況は実際に見てから判断してはいかがでしょうか?
ペットの種類と数の確認
など、条件がしっかり書かれています。
例えば子供を産んで頭数が増えたや、1匹の条件だが2匹飼ったなどでも契約違反になるため、承諾なく頭数が増えたり無断でネコを飼ったなどの場合にはとても高額な費用を請求されます。
契約違反による修繕費用になるため全額負担が当たり前で200万円近い金額を負担したケースもあります。
契約書をよく読んで、条件を変更したいのであれば貸主に承諾をもらい、書面やメールで残しましょう。
記録に残っていないなら契約違反をしたと判断されて泣き寝入りになります。必ず承諾をもらったことを記録に残しましょう。
ペット可物件とペットを飼育して良いという条件の違い
ペットを飼育できる部屋には2つの種類があります。
ペット可物件
- ペットを飼育する目的のアパート・マンション、ペット用の足洗い場や室内のコンセント位置が高い、壁紙がクロスではなくてポンディウムなどペットを飼う前提で建てられている。
- 家賃が一般の部屋より高いためほぼペットを飼育している人が集まっているので鳴き声や臭いなどに対する理解が強い。隣人関係でトラブルになりにくい
- ペット用の足洗い場やコンセント位置などがペット向けで作られているので生活がしやすく、クロスやフローリンク傷などのトラブルになりにくい
- 家賃が相場より1~2割ほど高額なタイプが多い
ペット飼育の条件を認めた部屋
- 一般的な賃貸物件でペットの飼育を可能にしたタイプ。当初はペット可でなかったため、入居後の隣人トラブルやペット飼育による理解の低さ、退去費用のトラブルは多い
- 古くなったり部屋の空きが多い場合にこれまでペット不可の条件を変更したケースが多い。
- これまでペット不可だったため、臭いや鳴き声トラブルに厳しく守られない場合には退去しなければならない。
- 床やクロスもペットを想定していないため、傷や汚れが付きやすく退去費用が高額になりやすい。

ペット可物件が無かった場合の探し方
ペット可物件は全体の10%くらいなので、他の条件を緩めたとしても見つからないケースは多いです。
その場合、不動産会社にペット可に出来ないか交渉しましょう。
新築で入居者が殺到する部屋で交渉しても断られるように「交渉=お願い」に気をつけて相手側が承諾してもらえる条件を提示しなければなりません。
自分がこの部屋でペット可の条件が通ったら契約をしようと思えたら交渉してみましょう。
条件が通るなら契約に進めたいです。
条件が通るなら契約に進めたいです。
- 近くに動物病院がある
- 階下への騒音を気にしなくて良い1階
- フローリングではなくてクッションフロアやポンディウム
- ケージを置くスペースがある
- 公園などの散歩しやすい施設が近い

ペット可賃貸でよくあるトラブルと対策法
「足音」トラブルと対策
においや鳴き声より多いトラブルです。
賃貸アパートの構造として階層に防音をしていることが少なく、上階の音がダイレクトに下に響きます。ご自身が感じていなくても下の階には太鼓のように増幅されて騒音のように感じることもあります。
対策としてはペットの飼育スペースには防音マットやタイルフローリングを敷きましょう。ペットのひっかき傷がつくことにもつながるので退去費用を抑える効果も期待できます。
また部屋選びで1階を選んだり、角部屋を選ぶことも効果的です。
「鳴き声」トラブルと対策
特に深夜などの就寝の時間帯に連日続き、改善が無いと「貸主との信頼関係の損失」として強制退去になりかねません。
無駄吠えを抑えるためにはしつけとストレスの軽減が有効です。しつけをしっかりしながら散歩やふれあいを増やすなど、対策をしても難しい場合にはプロに相談しましょう。
トラブルになった後なら改善に向けて行動していることを貸主や管理会社にその都度、報告しましょう。
という内容があるだけで相手の気持ちも落ち着いてきます。連絡をしないで現状が変わらない状況が続くと貸主側が強制退去の方針になっていきます。
「におい」トラブルと対策
一緒に住んでいる貸主が絶対に気づかないのが「におい」です。
他人の香水や柔軟剤、汗や体臭などは自分では感じないように人間の身体が作られているので意識して対策する必要があります。
と、普段から消臭に気をつけましょう。特に「におい」は染みつくと消臭クリーニングなどでも取り除くことが出来ずに弁償しないといけなくなります。
退去費用で一番高額な負担になるのが消臭関係です。

「隣人」トラブルと対策
もともとペット可でない場合、隣人や階下に対して配慮しなければ、夜泣きやにおいなどのトラブルをもし起こしてしまった場合に強制退去のきっかけになりかねません。
引越しのタイミングでそのような心配がある場合にはポストへ引越しの挨拶と菓子折りを入れておくなどしてペットを飼育していることに理解をもらえるようにしましょう。
また、ペットと外へさんぽに行く場合も共用スペースは必ず抱っこして外まで出ましょう。
階段やエレベーターなどでペットが粗相してしまったり隣人にとびかかってしまうと噛むことがなくてもアレルギーやペットが嫌いな場合には強制退去の大きな原因になります。
絶対に共有スペースではペットを歩かせないようにしましょう。
「退去費用」トラブルと対策
ペット可の場合、退去費用は高額になりがちです。それを防ぐためには、退去費用が高くなる項目が何かを理解して対策しましょう。
- クロス・フローリングの傷
- においの消臭
- エアコンの毛詰まり
クロス・フローリングの傷対策
ペットが入れるスペースに防音マットやカーペットを敷いたりクロスに貼って対策をしましょう。普段は良い子でも壁を削って下地まで見えてしまったらそこだけで数十万かかる可能性もあります。
留守中にケージのカギが壊れてペットが暴れてしまったなどの場合には火災保険の「借家人賠償の突発的な事故(破損・汚損)」で対応してもらえるケースもあるのでご確認ください。

においの消臭
部屋ににおいが染み込むと消臭クリーニングでは対応できずに取替弁償をする必要があり、ペットの生活スペースだけでなく部屋全体に広がるので高額になりがちです。普段から消臭には気をつけましょう。

エアコンの毛詰まり
ペットを飼育することで起こる現象ですので特約とは関係なく負担しなくてはなりません。退去時の大掃除でキレイに掃除しましょう。自分で難しい場合にはくらしのマーケットなどで先に見積もりをとり、貸主側の見積もりと見比べて安い方を選ぶこともご検討ください。
依頼方法 | ネット |
---|---|
保証 | 独自保険加入 |
対応エリア | 日本全国対応 |
「契約違反」トラブルと対策
ペット可物件だからどんなペットでも何頭も飼育してはいけません。
小型犬1匹の契約でネコを飼育した時点で契約違反です。契約違反者はガイドラインや消費者契約法では守られません。
一般の退去費用とは別に契約違反による損害賠償請求やペットの無断飼育による部屋のオールリフォームで200万円請求されても支払う義務があります。
ペットの数や種類を増やしたいと考えたらまずは貸主や管理会社に確認をしましょう。
電話で許可を取っただけではダメで必ず追加の条件を記載した書面で貸主と入居者のサインをした状態にしましょう。
と水掛け論になったら書面がない以上、最初の条件しか認められず泣き寝入りになります。
めんどくさくても自分の身を守るために必ず書面で残しましょう。
ペット無断飼育のリスク
ペット可でない物件で貸主の許可も取っていませんが、子猫が雨に打たれてたので家で保護しました。
どのような理由であっても契約違反に代わりはありません。可哀そうでも自分の判断で契約違反をした以上、部屋のリフォームも含めて高額請求がきたら負担しなくてはなりません。
契約違反ですので消費者契約法もガイドラインも守ってくれません。クロスの全面張替えに全室消臭、クーラークリーニングに床の張替えなどペットが原因の傷・汚れ・においを修繕する費用は全額負担です。
契約書の内容次第では損害賠償請求や強制退去も当然になります。それだけのリスクがあることを理解して判断することをおススメします。
知っておきたいペット飼育 のまとめ
- ペット可物件は少ないから条件緩和や交渉が必要
- ペットを飼う種類と頭数は必ずチェック
- においや傷・汚れは退去費用が高額になりやすい
- 無断飼育は守られない