賃貸の仲介手数料「無料」の理由は?メリットと注意点
最近、賃貸物件を探しているんですが、仲介手数料無料の物件が多くて、どれを選べば良いか迷っています。
仲介手数料無料の物件は魅力的ですよね。
ただ、無料だからといって安易に決めるのは危険だよ!
仲介手数料とは?なぜ必要なの?
仲介手数料とは、不動産会社が部屋を紹介・案内・契約をした対価として、入居者から受け取る手数料です。
家賃1ヶ月分+消費税が上限と法律で定められています。
賃貸物件を探す際に、仲介手数料が無料の物件を見かけることがあります。
しかし、「なぜ無料なの?」「何か裏があるのでは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、賃貸仲介手数料が無料になる仕組みや、そのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
また、仲介手数料無料物件を選ぶ際の注意点もご紹介しますので、賃貸物件探しにご活用ください。
仲介手数料とは?
- 原則は入居者とオーナーから0.5カ月分ずつだが、入居者が全額負担するのが一般的
- 駐車場も仲介手数料の対象
- 交渉がとても難しいし、最大で0.5ヶ月分しか安くならないので交渉したいなら他の項目にしましょう。
- どんな言葉でも不動産会社が、仲介手数料1ヶ月分以上の請求をしたら法律違反のぼったくり業者
仲介手数料が無料になる仕組み
入居者に代わって、オーナーが不動産会社に支払ってもらっているからだよ。
理由は大家さんが、空室状態が嫌で出来るだけ早く入居してもらいたいんだね。
仲介手数料は、原則として入居者と大家の両方から合計で1か月分を受け取ることができます。
だから、入居者が支払う仲介手数料を無料にしている場合、その分は大家さんから支払ってもらっているのです。
初期費用の支払いが減ることが入居者にとってメリットになるし、大家さんは早く入居者が決まってくれた方がうれしいから。
空室状態が長い部屋や、6~9月などの引越しシーズン外で空きが出た部屋で仲介手数料が無料になることが多いです。
家賃を下げないで仲介手数料を無料にする理由は?
他の住人からも、家賃下げ交渉されたら困るからだよ。
賃貸のアパート・マンションは、同じ間取りや同じ家賃も多いです。
もし家賃を下げた賃貸情報を見て、自分の部屋より家賃が低かったら下げてもらおうと思いませんか?
また、家賃は一度下げると入居中に賃料UPすることはとても難しく、仲介手数料を無料にするケースが多いです。
仲介手数料「無料」のメリット
賃貸の初期費用を安く抑えられる
仲介手数料とは、賃料の1か月分+消費税分ですので、検討している家賃6万円なら初期費用が66,000円も安く抑えることができます。
引越しはお金がかかるので、とても大きなメリットですね。
引っ越しをお得に成功させた体験
通常より安く物件を借りられたように感じ、心理的な満足感を得られます。
仲介手数料「無料」の注意点
不動産会社から別の項目で請求されてない?
仲介手数料ではなくても、書類作成費や事務手数料などの名目で請求する場合があります。
どのような名目でも内容は仲介手数料で、無料のように見せかけた「おとり広告」です。
このような紹介をする不動産会社は、書類作成費や事務手数料の名目で賃料1ヶ月+消費税より高額な費用を請求することも多く、ぼったくりの悪質業者です。
そのような不動産会社が紹介する物件は全て選ばないようにしましょう。
契約内容をしっかり確認しよう
仲介手数料が無料なのは大きなメリットですが、契約条件が自分に合っていない場合もあるので、見極めましょう。
初期費用が安くても毎月の賃料が高かったり、特約が不利な条件が多かったら大変です。
仲介手数料の0.5ヶ月分は返金?
賃貸募集に「仲介手数料1ヶ月」と書いてたら、入居者は仲介手数料のオーナー負担分を負担することに承諾しているとされていました。
しかし、申込のタイミングで入居者から負担を了承してもらっていないなら仲介手数料の0.5ヶ月分を返金するように判決がでたのです。
この判決で全国の賃貸募集に入居者がオーナー負担分も支払うことが明記されるようになり、契約前に入居者が負担する割合・金額がわかるようになりました。
この判決だけで仲介手数料が返金されるわけでは無く、負担しない方法や仲介手数料の返金方法はありません。
裁判判例の解説
- 賃貸募集の情報で仲介手数料が1ヶ月と記載があっても、書いてあるだけで入居者が了承したとはならない。
- 不動産会社は、入居者が契約を決めて契約日の段取りをした日までに入居者の承諾を取る必要がある。
不動産会社は仮申し込み・審査結果を入居者に伝えるまでに、仲介手数料が1ヶ月分を入居者が支払うという内容にサインをもらってね。
という意味だよ。
裁判判例でどう変わる?
おぉ!入居者の完全勝利!!
今後は仲介手数料が0.5ヶ月分になるのですか?
絶対になりません!
判例は、「入居者にちゃんと理解してもらって」というだけなので、入居申込書に入居者負担だと書かれて、入居者が承諾しないと貸さないと内訳が明確になっただけだよ。
仲介手数料の半額(家賃6万なら3万)のために裁判で争うのも難しく、裁判で買っても得られるメリットが少額です。
仲介手数料「無料」以外で初期費用を抑える方法
仲介手数料は不動産会社の賃貸の売上に直結するため、交渉も難しく交渉できてもメリットが少ない(MAXで家賃0.5ヶ月分)のでオススメしません。
でも、賃貸の初期費用は高額だし、引越しにはお金がかかります。
仲介手数料以外でも部屋を安く借りる方法はありませんか?
仲介手数料だけでなく、敷金ゼロの物件・礼金ゼロの物件・敷金も礼金もかからない物件(ゼロゼロ物件)も増えてきているので、部屋探しの条件から見直してみましょう。
仲介手数料以外を交渉する
仲介手数料の支払いを家主分まで認めることを条件に他の項目を交渉する材料にしましょう。
不動産会社の営業マンにとって、自分の成績になる仲介手数料はとても大事!
だから仲介手数料を認めた上で、優先順位が低いオーナー利益部分の家賃・オプション・火災保険を自分で選ぶ交渉は、効果的なんだ。
仲介手数料以外の交渉事例
本当は、仲介手数料の0.5ヶ月分はオーナーの負担ですよね?
もし、家賃を1カ月分サービス(フリーレント)してくれるなら、仲介手数料1か月分を認めて申込みをしたいのですが、いかがでしょうか?
本当は、仲介手数料の0.5ヶ月分はオーナーの負担ですよね?
もし、オプションを外して火災保険を自分で選んで良いのであれば、仲介手数料1か月分を認めて申込みをしたいのですが、いかがでしょうか?
部屋探しの条件から、見直して探し直す
賃貸検索サイトを複数チェックして、自分の条件にあった部屋をさがしなおしましょう。
キャッシュバック10万円の賃貸検索サイトや、キャッシュバック10万円の引越業者、地域で一番安い電力会社などトータルでお得になるサービスを利用しましょう。